聴覚障害者の方々との交流
以前、会社の就業時間後に手話の入門講座があり、自分の見識を広げるために参加をしていました。
約1年間簡単な手話を教えてもらいました。
教えてくださるのは、聴覚障害者の方と手話通訳の方がペアで、非常に丁寧に対応をしてくださいました。
聴覚障害者の方と実際にコミュニケーションをしてみるとわかるのですが、非常に表情が豊かであり、感情が非常にこもった表現をしてきます。
最初は私から見ると少し大げさに見えたり、少し恥ずかしくもなったりしたのですが、健聴者以上に目から入る情報を大切にされているため、その分、表現も視覚的なものが強調されています。
しばらく手話を習っていると、簡単な会話くらいはできるようになってきます。
私のたどたどしい手話に対しても親身になって対応してくれましたし、今後も自分で手話を学び続けたいと思わせてくれました。
コミュニケーションとは?
講座全体を通じて思ったのですが、手話は決してそれをすることが目的なのではなくて、あくまでもコミュニケーションの手段の一つであるということです。
自分の伝えたいことを正確に伝えることが目的であるならば、時にはジェスチャーや筆談でも良いわけです。
手話を学べたこともプラスでしたが、それ以上にコミュニケーションの重要さにあらためて気が付かされました。
そんな体験が、今の私の研修医としての人生を支えてくれていますし、個人的なプロフィールに非常に影響しています。
こういったことは、他の語学勉強の際にも役だっています。
例えば英語を学んでいる時に「どうしても綺麗な英語でないとダメ」という先入観を持ってしまいがちですが、肝心なのは相手に伝わるということなのです。
ですから、下手でも何でも、どうにか会話をつなげて、相手に自分の考えを伝えるということが大事だと思います。
言ってみれば、コミュニケーションはプラクティカルな面が最も重要だと思います。