麻酔という革命的なものが医療に与えた影響度
医療技術の革命を起こしたと思われるのが、恐らく麻酔の技術だろうと思います。
麻酔を施すことによって、外科的な治療方法の道はかなり開けたのだと思います。
医療ドラマなどでは、人間の体を切り開いて治療することなどは、悪魔のすることだくらいの台詞を聞いたことがあります。
当然ながら昔の人は外科手術の説明を受けても、麻酔という概念がないために、そのような感想を持ってしまっていたのは当たり前のことであったと思います。
いったいいつの時代から麻酔は登場したのでしょうか?
私が見ていたドラマでは、江戸の時代にはあったみたいですし、古くは中国の三国志の一場面にも登場してきていたはずです。
確か、華陀が「麻沸散」ですよね。
曹操が主役の漫画コミック「蒼天航路」には、そのあたりが面白く描写されているので、気になる方はチェックしてみてください。結局、華陀は自分の持つ医術を広めることを嫌がり、牢屋に入れられてしまうのですよね。
どんな時代にも名医という人は存在していたらしく、その名医は必ずといっていいほど、外科手術を技術として身に付けていたようです。
しかしながら、世の中にはなかなか受け入れられない状況であり、実際に技術があっても、患者の同意が得られずに、救える命も救えなかったということも多かったのではないでしょうか?
もし麻酔がなかったら?
人間の身体の中には、体内麻薬というものがあるらしいです。
例えば、突発的に大怪我を負ってしまった時は、脳が勝手に体内麻薬を分泌してくれるらしく、ケガの痛みに耐えられるようにしてくれるようなのです。
とはいえ、現代で行われているような外科手術が、その体内で作られる麻酔に頼ってできるか?
と言われたら無理ですよね。
できるのは、歯医者さんの治療くらいでしょうか。
人間が長生きできるようになったのも麻酔の進化のおかげですね。